LT値(乳酸性作業閾値)とカツサプVol.2~ランニングを科学する⑤

今回は前回の続き、乳酸性作業閾値(LT値)のお話しです。

乳酸性作業閾値(LT値)とは血液中の乳酸濃度が急に上昇し始めるポイントの数値です。そして、この乳酸性作業閾値(LT値)はトレーニングによって改善が可能なのです。



そのトレーニング方法は、20分~60分のペース走です(「Tペース走」と呼ばれています)。サブ4の場合のペースは「509/キロ」、サブ3.5の場合のペースは「434/キロ」、サブ3の場合のペースは「4:02/キロ」のペース走となります(このペースより早すぎても遅すぎても乳酸性作業閾値(LT値)を向上させるトレーニングになりません)。

20分以上のペース走が難しいようであれば、5分間のペース走+1分間のレストを4回おこなうクルーズインターバルも有効です。このペースの決め方はダニエルズ式ランニング用計算ツールを参考にしてください。

乳酸性作業閾値(LT値)を向上させるには、上記のようなトレーニングが必要ですが、本命レースでは「カツサプ」とういサプリメントを使用するのもありですね。レース後半の粘りに自信のない方は試す価値はあると思います。私は、このサプリで、2018年紀州口熊野以降の3レースで試しており、後半の落ち込みが最小限に抑えられている気がします。

次回は、ちょっと横道にそれますが、「ダニエルズ式ランニング用計算ツール」の利用方法について掲載したいと思います。