活性酸素を除去する食べ物~ランニングを科学する⑯

「スポーツをしている人ほど寿命が短い」というような話を聞いたことはありませんか?

その主な原因は活性酸素だと考えられています。※日本SOD研究会より

活性酸素とは体内でエネルギーを作る過程で生成する、酸化能力の強い酸素のこと。活性酸素は本来、体内に侵入した細菌やウイルスなどのの攻撃からカラダを守るための物質です。活性酸素により、ひとつの細胞がサビると、その細胞は次々にまわりの細胞を酸化させます。

活性酸素により細胞がサビて行くと、内臓や皮膚、骨などのあらゆる組織にダメージを与えます。カラダのサビは、老化やガンや生活習慣病などにつながると言われています。研究が進むにつれ、生活習慣病の90%が活性酸素が原因ということがわかってきました。

 

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そのため、私たちランナーは、マラソンの練習中やレース時に発生する活性酸素の対処方法を考えることは重要です。

今よりも速くなりたいと思ってトレーニングの量や強度を上げたとしても、活性酸素によって体内が酸化していくとなると、なかなか走力は向上しません。つまり、走力を向上させたいランナーに残された選択肢は「活性酸素の除去能力の向上」ということになります。

抗酸化機能を高めるには、食習慣に留意することが大切です。緑黄色野菜などに含まれるビタミンC,E,βカロチンが脂質の酸化を防ぎます。具体的な食品としては、お茶やワイン、大豆などは抗酸化作用があると言われています。成分としては「ポリフェノール」が有効であることは周知の事実です。

ただし、ポリフェノールは複数の分子が繋がった状態にあるため、体内での吸収は遅くなってしまいます。よって、より分解されたサプリメントで摂取することのほうが好ましいようです。色んなサプリメントが発売されているようなので、この機会にご自身に合ったものを調べて見てはいかがでしょうか。