ランナーの皆さんなら「カーボローディング」という言葉を聞かれたことがあると思います。レース前に炭水化物を多く摂取して体内にエネルギー源となるグリコーゲンを蓄えることですね。最近はそれ程、意識して炭水化物を多く摂取しなくても大丈夫のような話も聞くようになりましたが…。
今回は、「ウォーターローディング」の話です。カーボローディング同様、レース前に“水”を体内に蓄えておこうという作戦です。
そのメリットは、「発汗により水分を失っても、運動能力の低下を防ぐことができる」ということらしいです。人間の体の70%は水分で出来ていて、2%の水分が失われるだけで運動能力が低下するようです。ウォーターローディングをしておけばマラソンでの運動能力の低下が抑えられるようですね~。
ウォーターローディングの方法は、
- レースの3~4日前からウォーターローディングを開始すること
- 硬水のミネラルウォーターを1.5ℓ~2ℓ/日、飲むこと
- 一気に飲まないで、ちびちび(ちょっとずつ)飲むこと
運動によって排泄される汗にはミネラル分も含まれています。運動中のパフォーマンスを維持するためには、カルシウムやナトリウムが必要になります。そのため、ミネラルバランスの良い硬水のミネラルウォーターを飲むのがおすすめです。ただし、ミネラル含有量が多すぎても、ミネラルの一部を体外に排出してしまいます。逆に、ミネラルの少ない軟水では必要なミネラルが摂取できません。硬度が300㎎/ℓくらいのミネラルウォーターがウォーターローディングに適しているようです。『水の健康学』(新潮社) 著者:藤田紘一郎
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具体的な商品で言うと、「エビアン」が硬度304㎎/ℓでウォーターローディングに適しているようです 。特に気温が15℃を超えてくる春先のレースにはこのウォーターローディングはおすすめの戦略となりそうですね。