2020年2月16日(日)「第27回KIX泉州国際マラソン」フルマラソンの部にRUN仲間の”Sもっちゃん”の伴走で参加してきました。
“Sもっちゃん”は私よりもずっと前からマラソンを初めており、ウルトラマラソンにも挑戦しちゃう、凄いブラインドランナーさんです。
ただ、最近は調子があまりよろしくないとの事で、今回の大会の目標は「キロ6分30秒(4時間34分16秒)」
前日までの天気予報では気温は高くなるもののずっと雨の予報。雨の中のマラソンは避けられなさそうです。公認コースでの伴走は初めてなので何を用意してよいかわからなかったけど「ペース早見表(キロ6分30秒)」と一応念のため「関門」のMEMOを作成。
当日の朝、なんば駅で”Sもっちゃん”と他の仲間と合流。そこから南海線に乗り換え浜寺公園駅に向かいます。(自身初めて乗る南海線)浜寺公園は去年のHR-Rで参加したサンスポリレーマラソンで行ったことがあったのでどことなく懐かしい感じがします。
受付は一般ランナーとは別にブラインドランナーと伴走者用の受付場所が用意されておりスムーズに受付を済ませることが出来ました。運営側の配慮がされていて、これにはとても感動しました。
受付を済ませ更衣室に向かおうとすると、テントの中から仲間が我々を見つけてくれてテントへ誘導してくれます。お陰でスムーズに準備することが出来ました。私以外、泉州マラソンに何回も参加されているので手際の良さが光ります。
“Sもっちゃん”と私はEブロックからのスタート。スタート地点で”Hちゃん”が”Sもっちゃん”に声をかけてきます。”Hちゃん”は今回単独ランナーさん。
10時30分のSTART、”Sもっちゃん”と私の大会が始まりました。STARTロスは3分40秒。
自分は”Sもっちゃん”の右側にポジションを取り並走します。しばらくは混雑のためゆっくりと進まざるを得ませんが、後からランナーが右から左からと抜いていくので、なかなかの緊張感です。3~4kmぐらい進むと他のランナー達と適度な距離が出来たのでだいぶ走りやすくなる。
“Hちゃん”は我々の近くを一緒に走ってくれて、5km、10km付近の給水所の近くになると”Hちゃん”は我々の分のドリンクを取ってきてくれます。おかげで給水所に近づくことなく給水をさせてもらえます。
しばらくして”Sもっちゃん”のトイレのためピットイン。”Hちゃん”とはここでお別れ。
我々はトイレを済ませコースに戻り、しばらくは大会の雰囲気を楽しみながら走り続ける。(温かい声援・チェアガールによる3段ピラミッド・だんじり囃子などなど)
岸和田駅近くを走っていると、当サークルメンバーの”tetsujin”と”まっさん”が我々を見つけてくれて応援してくれる。自分の頭の中では「有難うございます。有難うございます。今、”tetsujin”と”まっさん”から大きな大きな元気玉を頂きました。(ミルクボーイ口調)」が流れます。
ここで一気にテンションUP。(”Sもっちゃん”からも応援有難うございました!!との事です)
23.9km地点の関門を通過した時の残り時間は3分程度、モンスターブリッジを考えるともう少し時間に余裕が欲しいところ。ここから関門MEMOとのにらめっこが始まる。
しかし、30km付近を過ぎると”Sもっちゃん”の右足の太ももが攣りはじめペースダウン。サプリを補給し、ちょっと復活。
次は、待ちに待った?モンスターブリッジ(以下モンスター)の番。1つ目のモンスターまあまあ風は強いものの何とかクリア。ただ、橋の途中に大きなつなぎ目があって、”Sもっちゃん”の足がはまりそうで焦った。(今回、最も一番危ないと思った箇所)
34.4km関門を過ぎ、残り時間は1分30秒。2つ目のモンスターでは爆風にあい、走るどころではなく歩くがやっと。距離を示す看板を持ったボランティア青年は風が直接看板に当たり、とても大変そう。看板を前に45度傾けて踏ん張っている。もはや何kmなのかわからない。(過酷な中でのボランティアお疲れ様)
何とか2つ目のモンスターが終わると風の影響もなくだいぶ走りやすくなる。35.7kmのエイドに寄って”Sもっちゃん”はサプリを補給、テーブルの上ではバナナが1本丸ごと置かれていて、まるでタタキ売り状態。自分は半分に切ってもらい補食。少し給水所で時間を使ってしまった感じはするが再びRUNを再開。
折り返しまでとても長く感じつつ、やっと折り返す。ここからの風は追い風。
3つ目のモンスターに差し掛かる。しかし、モンスターとの戦いよりも時間との戦いになってきた。時間と関門の時間を気にしながら、坂の上までたどり着く、係の人からはもう少しで関門、あと800mぐらいとの事。
ここからは下り坂のため我々はスピードを上げる。頑張って走るが関門が見えてこない。時計に目をやると関門の時間まではあと30秒くらいしかない。それでも我々は信じて走り続けた。
やっと200mくらい先に最終の関門が見えてきた。と同時に「関門閉鎖の横断幕」が張られているのも見えた。終わった。
収容バスに乗ってゴール会場へ向かい、会場では走り終えた仲間が我々のことを待っていてくれてた。冷え切った体に豚汁がめちゃめちゃ染みた。
“Sもっちゃん”とリベンジを誓い我々の大会は終了。自分自身、とても貴重な経験の大会になった。
P.S.
“ノムさん”と”ジャッカル”に会うことが出来ず残念でした。
“なかくまさん”を見つけられず残念です。
応援に来てくれて有難うございました。
(⑤の答え:初めて関門引っかかる。そして初めて収容バスに乗る。でした。)