夏のトレーニングは何故キツイ?~ランニングを科学する㉕

こんにちは。鬱陶しい梅雨空が続きます。

さて、皆さんは「夏のランニングがキツイと感じるのは何故か?」を考えたことはありますか。答えは、気温があがると身体を冷やそうとするので汗をかき心拍数が上がるからです。発汗の為には血液が水分を運んできます。そうすると、本来の「酸素運搬機能」が不充分になります。酸素と水分を筋肉細胞に供給しないといけないので心臓はフル稼働し心拍が上昇。結果として「夏のランニングがキツイ」=「タイムが落ちる」ということになります。

夏場は心拍が上がり、タイムが落ちるのがわかったところで、気温に合わせたペース設定ってどうやって計算するのでしょうか?

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指針のひとつにJack Danielsの計算方法があります。

例えば、サブ4の場合、15℃以下でのマラソンペースは「5’41”/㌔」。35℃になると「6’00”/㌔」が適正となります。つまり夏場(35℃)に6’00”/㌔のペース走ができる人は、冬(15℃以下)ではサブ4で走れる能力があるということになります。サブ4では、気温が15℃と35℃の比較で19秒/㌔の差があります。同じように計算すると、サブ3.5では17秒/㌔、サブ3では14秒/㌔の差となります。ペース走だけでなく閾値走やインターバル走でも夏場は10~15秒/㌔遅くなります。

 

この計算方法には気温と高度の補正しかありません。日本の夏は湿度が高いので更にペース(パフォーマンス)が落ちても仕方ないですね。夏は時短トレーニングでも心肺に刺激を入れることができるチャンスなので、前向きにトレーニングをやっていきましょう!「夏を制する者は秋・冬のマラソンを制す」の精神で。

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