シューズ選び【ドロップ(オフセット)、フラットやセパレートとは?】~ランニングを科学する㉛

tetsujin
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コンニチワtetsujinデス。皆さんはランニングシューズを選ぶ際に何を参考にされて購入されていますか?勿論、足のサイズ・ワイド(足幅や甲高)は重要ですが、その他に参考にしていただきたい事がありますよ。今回はそんなお話です。




1.ランニングシューズのドロップ(オフセット)について

1-1.ドロップ(オフセット)とは?

ランニングシューズのスペックを見ると「ドロップ○○㎜」または「オフセット○○㎜」ということが記載されています。このドロップ(オフセット)とは何のことでしょうか?またその数値の大小で何の意味があるのでしょうか?

ドロップ(オフセット)とは、下の写真のようにランニングシューズの前部と後部の高さの差を意味します。

1-2.ドロップ(オフセット)の大きいシューズの特徴

ドロップが大きいシューズ(約10㎜以上)は、後ろから前へスムーズな重心移動(ヒールストライク走法)が可能で、安定感のある走りをサポートしてくれます。

また、踵で着地してからつま先で地面をけり出すまでの体重移動がスムーズに出来ます。初心者ランナーの場合はどうしても体重移動が苦手ですが、ドロップの大きいシューズであれば自然に体重を踵からつま先へと体重を移動させることが可能です。

スムーズに体重を後ろから前へ移動させることが出来るので、まだまだ筋肉が出来上がっていない初心者も安心といえますね。筋肉疲労が少なく、楽に走ることが出来るのも高ドロップの大きなメリットです。

・スムーズな体重移動を導いてくれる
・筋肉への負担が少ない
・着地時の衝撃を靴が吸収してくれる

一方、デメリットもあります。

着地時にブレーキがかかる走法なので、スピードに乗ることが出来ません。ジョグ用としては良いですが、スピードを出して走るペース走やインターバル走といった場面では走りにくくなります。

また、関節に負担がかかりやすいということもあります。着地時の衝撃を靴が吸収してくれるとはいえ、長距離を走ると着地衝撃が関節に伝わりやすいということもあります。

・スピードに乗りにくい
・関節に負担がかかりやすい




1-3.ドロップ(オフセット)の小さいシューズの特徴

ドロップが小さいシューズ(約5㎜前後)は、接地ポイントを中足(ミッドフット走法)から前足部(フォアフット走法)にすることで、スピードが出しやすい走りをサポートしてくれます。

ドロップの小さなシューズでは、自分の下半身の筋肉を存分に使って走れので、下半身のバネを生かした力強い走りができます。また、ミッドフット走法やフォアフット走法へ走り方を変える時にも低ドロップシューズを使用したほうがスムーズです。

・スピードを出しやすい
・筋力を使った走りができる
・フォアフット走法やミッドフット走法へのフォーム変更

低ドロップシューズは、筋肉をしっかり使う必要があるので足への負担が大きいです。特に初めて低ドロップシューズを履いた時にはふくらはぎが筋肉痛になることもあります。筋肉がまだ出来ていない段階で、長距離を低ドロップを履くと怪我をしてしまうリスクもあります。

・アキレス腱、ふくらはぎへの負担が大きい
・筋肉を酷使するので慣れが必要




2.フラットソールとセパレートソールについて

2-1.フラットソールとは

「フラットソール」とは下の写真(HOKA CarbonX)のように、足裏のゴム部分が分かれてないソールのシューズです。

 

フラットソールは一般的に、ピッチ走法のランナーに向いていると言われています。ランニングの際の歩幅が小さく、回転数の多い(180回/分以上)のランナー向けです。ピッチ走法の代表的な選手といえば「高橋尚子さん」ですね。




2-2.セパレートソールとは

「セパレートソール」とは下の写真(アディゼロジャパン)のように、ソールの前足部と後足部が分離されていて土踏まずあたりに接合ジョイントが組み込まれているソールです。

セパレートソールは一般的に、ストライド走法のランナーに向いていると言われています。ストライド走法とは回転数は約180回/分で歩幅が広い走法です。背の高い(足の長い)ランナーはストライド走法になりがちです。背が低くても「野口みずきさん」は典型的なストライド走法ですね。ちなみに、野口みずきさんのストライドは身長以上(約150㎝)らしいです。




3.まとめ

いかがでしたでしょうか?ランニングシューズには各スポーツメーカーさんから各種様々なシューズが発売されていますが、これらの事柄も参考にしていただき購入されればよろしいのではないかと思います。

また、トレーニングの内容によってでもランニングシューズを使い分ければ、怪我や故障などを防ぐこともできるのではないかと思います。そのためには色々なシューズを試してみることも良いことだと思います。どんなトレーニングでも同じ靴で練習されている方は、一度、見直されたら如何でしょうか。