足(ふくらはぎ)の痙攣(攣り)対策と効果的なグッズ~ランニングを科学する㉗

tetsujin
tetsujin

コンニチワ、tetsujinデス。
マラソン大会でよく足が攣ってしまうことってないですか?足が攣ってしまうとペースダウンしてしまうし、攣るのが癖になるとロングスパートをかけるのも怖くなりますよね。今回は「足の攣り問題」の対策と効果的なグッズについて考えてみたいを思います。

Sponsored Links




1.足が攣る原因は?

実は、足が攣る身体のメカニズムは明確に解明されていないようです。ただ足が攣ってしまう原因は、以下の通りと言われています。

1.筋肉の疲労
2.発汗による電解質の欠乏
3.体温の低下

気温が高い時やアップダウンの激しいコースでは、心拍数のオーバーペースに気をつける必要があります(スピードだけのチェックだけではダメ)。オーバーペースが原因で「1.筋肉の疲労」を起こし足が攣ってしまうこともあります。
また、気温が高い場合(特に秋のレース)では「2.発汗による電解質の欠乏」により足が攣るケースが見られます。目安として「帽子のツバから汗が滴り落ちる」など、こんな時は汗でミネラルが失われて、足が攣る前兆ですので注意が必要です。
私は「3.体温の低下」で足が攣った経験がないですが、レース後半に足(特にふくらはぎ)を水を掛けて冷やすような行為は攣りの原因になるので禁物です。

2.足が攣らないための対策(レース1週間前)

大切なレースを控えた場合、事前(レース1週間前)に次のような足攣り対策が効果的です。

・ウォーターローディング(1~2ℓ/日)
・マルチビタミンの摂取
・カルシウム、マグネシウムの摂取

ウォーターローディングについては、以前の投稿を参照ください。

ウォーターローディング~ランニングを科学する⑱
今回は、「ウォーターローディング」の話です。レース前に“水”を体内に蓄えておこうという作戦です。そのメリットは、「発汗により水分を失っても、運動能力の低下を防ぐことができる」ということらしいです。人間の体の70%は水分で出来ていて、2%の水分が失われるだけで運動能力が低下するようです。

一度に大量に飲むのではなく、ちょっとずつこまめに飲んでください。できれば、エビアンなどの硬水(硬度300㎎/ℓ)がいいですよ。

煮干しやナッツ類でミネラル分を補給する方法もありますが、サプリメントでミネラルを補給するのが手っ取り早いと思います。カルシウム、マグネシウムだけでなく吸収を助けるビタミンDの補給も大切です。

Sponsored Links




3.足が攣らないための対策(レース当日)

レース当日には、ZAMSTやSKINSなどの段階式圧着コンプレッション(カーフスリーブ)を着用されることをおススメします。筋肉の揺れを抑え、血流を良くする効果があります。

その他には、

・ファイテン メタックスローションを塗り込む
・マグネシウム配合のローションを塗り込む

メロスランを使用した感想(くすさんの投稿)はコチラ↓をご覧ください。

痙攣(けいれん)対策はメロスラン
私は以前から脚が攣る事が多く、レースでは塩熱サプリ・マグオンなどの補給や芍薬甘草湯などで対策をしていますが、 特に昨シーズンは酷く、出走したフルマラソン3レース共に攣ってしまいました。ミネラルや漢方などが配合された液体でスプレー式で直接脚に塗りこむ事により「ミネラルを補い、体の緊張を緩める」即効性がある物のようです。

レース前にふくらはぎの血行をよくするためにも、ローションを塗り込むのは得策だと思います。

3.足が攣らないための対策(レース中)

レース中に足が攣らないためには、各給水場での水分補給は必須です。喉が渇いたと感じてからでは遅いです。喉の渇きを感じる前に水分補給(スポーツドリンク)を摂りましょう。

その他の補食として、

・マグネシウム配合のジェル(Mag-on等)
・塩分やミネラルが入ったタブレット

マグネシウムは足攣りを抑制する効果があるようです。特に水溶性マグネシウムがふくまれているジェル(Mag-on)等は即効性があるようです。

また、塩分は汗で流れ出たミネラルを補給するためにも大切です。マラソン大会では「塩」そのものがエイドにある大会(篠山M、徳島M)もありますね。私の経験から「塩」も即効性があり、間違いないです。

「塩」を持って走れないとお嘆きの方には、岩塩タブレットがありますよ。ひと粒、噛んでみると口の中が塩でいっぱいになります。噛まずに飲み込んだほうがいいかな。7㌔毎に、1~2粒がおススメです。

Sponsored Links




4.それでも足が攣ってしまったら

これだけの対処をしておけば大丈夫だろうと思っていても、レース後半は不安なものですよね。お守り代りに持っておきたいのはズバリ、

・芍薬甘草湯(ツムラ、小林製薬など)

芍薬甘草湯は漢方薬です。漢方薬というと、じんわりと効果がでるようなイメージを持ってしまいますが、即効性があり、また持続力もあります。私は、「2019年あいの土山マラソン」で10㌔付近で攣りが発生。芍薬甘草湯をすぐに飲んで攣りがおさまり、最後まで走れました。

2019あいの土山マラソン撃沈!~参戦記
2019あいの土山マラソンの参戦記。激坂だけでなく疲労抜きやサプリメントでの失敗が影響してあえなく撃沈。その反省をブログにまとめました。脚攣り対策には芍薬甘草湯や2Runが効果的。やはりフルマラソンを走るランナーには必須アミノ酸であるBCAAは必需品。サブ3.5達成ならずも応援で力をいただいた大会でした。

芍薬甘草湯の中でも特にマラソンランナー対象にしている(パッケージから)と思われる商品が「コムレケアゼリー」(”あったらいいな”でお馴染みの小林製薬さん)。ゼリータイプなので粉がこぼれたりせず、また水が無くても飲めますね。グレープフルーツ風味なので飲みやすいですね。

足の攣り問題に悩んでいる同志の皆さん、以上のことをご参考にご自身にあった対策をなさってください。

Sponsored Links