四万十川ウルトラマラソン(100km) 2019 〜参戦記

日本中がラグビー日本代表初のベスト8に沸く10月20日、四万十川ウルトラマラソン100kmの部を走ってきました。
大阪から約400km、6時間のドライブを経て四万十市に到着。前日受付を無事済ませて宿にチェックイン。宿泊先は民宿で、生まれて初めての見知らぬ人たちとの相部屋に若干戸惑いつつも、一人は同じ大阪からの好青年、もう一人は経験豊富なベテランさんということで、良い雰囲気で翌日の話をしつつ20時30分には就寝。(ベテランさんは福岡の方で、日本シリーズの行方が気になって仕方ないようでしたが…笑)

そして迎えたレース当日。5時30分のスタートに合わせて早朝(というか深夜?)2時30分に起床し、準備を済ませてスタート地点へバスで移動。まだ暗闇の中、少し緊張しながら手荷物を預けて整列へ。

午前5時30分、いよいよレーススタート。
12時間以内での完走を目標に、100kmの道のりに挑みます!

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スタートから序盤の15kmは若干上り基調で軽いアップダウンを繰り返すコースを、オーバーペースに注意しながらウォーミングアップのつもりでゆっくり進み、早くも12時間のペーサーをパスして15kmから前半の山場の約6kmの上りに突入。周りが歩き始める中、トレイルよりはマシな坂をそこそこのペースで駆け上がり、最初のチェックポイントを通過。意外と走れてるなーと思ったが、ここで地味に蓄積したダメージが後半〜終盤にかけて猛烈に襲いかかってくることをこの時は知る由もなく、快調に上りを終えて約20kmの長い下りへ。
四万十川経験者のランナー仲間から「21kmからの下りは絶対にオーバーペースにならないように」とアドバイスもらったことを思い出し慎重に下ったつもりが、いつの間にかキロ5〜5分半位のハイペースに。少しペースを落としかけた時に、会社の同僚に追いつき喋りながら5kmほど進む。ちょうど下りが終わった辺りのエイドで同僚がトイレに寄ったところで別れてしばらくは一人で進み、フルマラソンの距離(42.195km地点)を4時間30分で通過。普段ならここで終わりなのに、ここからもう一回フルマラソンを走って、さらに15km走るかと思うと気が遠くなってきたので残りの距離は考えないことにして、10kmごとにリセットしていくことに。
この辺りから60kmの部のランナーがスタートし、快調な走りで続々と抜いていくのを羨ましく眺める。(こっちはフル一本走ってきた後なんで当然だけど…)
心身共にしんどくなってきた51km地点、このコース最大の見所の半家沈下橋に到着。四万十川は半端ないキレイさに少し元気をもらう。

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更にここで昨年会社を卒業された大先輩のランナーさんと出会い、75kmまでの25kmを併走させていただく。萩往還を完走された超人で、四万十も何度か完走されているので、アドバイスやペース配分も完璧。心が折れかかっていたところだったので、本当にありがたかった。
61.5kmのレストステーションではドロップバッグを受け取り10分ほど休んで出発。ここからはとにかく一歩づつ淡々と進む。
75km辺りで大先輩と別れ再び一人旅へ。この辺りから胃が固形物を受け付けなくなり、腹筋・胸筋が痛くて息苦しくなってくる。80kmを過ぎるとジェルも気持ち悪くなって、エイドでは食べることが出来ず、コーラと塩と水だけを取って、止まると左膝が痛くて曲がらなくなるので、常に脚は動かし続けて、とにかく前に進むことだけを考える。
残り10kmを切るとようやくカウントダウンのイメージが湧いてきて、少し元気を取り戻し若干ペースもアップ。こここまでの90kmがほとんど山道で街もなかったけど、少しづつ遠くに街が見え始め、フィニッシュが確実に近づいてきていることを実感し、いつの間にか身体のあちこちの痛みも消えて脚も再び動き始める。
そして残り1.5kmの最後の激坂を上り切るとあと700mののぼりがあり、沿道の応援も大きくなる。
最後の坂を下り最後の直線へ。途端に沿道に溢れる応援の人達に感動と安堵感で思わず泣きそうになりながら、フィニッシュ地点の中村中学・高校の校庭へ。フィニッシュ直前にはアナウンスで名前を読み上げてもらい、最後は最高の気分でフィニッシュ!何とか目標の12時間も切ることができ、全てが報われた瞬間でした。

ゴール後は走り切った達成感と、もう走らなくていいという安堵感とで何とも言えない気持ちになりましたが、エイドの補給以外は一度も歩かず最後まで走り切れたのは大きな自信になりました。

この大会は100kmという長丁場にも関わらず、早朝から夜までたくさんのエイドや沿道を地元の皆さんのボランティアで支えていただき、街ぐるみでランナーをサポートしてくれる素敵な大会です。何とか完走出来たのはボランティアの皆さんのお陰と本当に感謝しています。
また、一緒に練習してくれたり走った仲間や、応援してくれた仲間の存在も本当に大きな力になりました。
関わったすべての人に感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございました。

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翌日の帰阪はまた長い道のりでしたが、有名なひろめ市場で高知と言えばカツオという美味しいカツオのたたきを自分へのご褒美にいただき、マラソンツアーを満喫しました。また機会があれば是非参加したいと思います!