2020 別府大分毎日マラソン~参戦記 厳しい関門!満身創痍で挑む、完走はできたのか?

tetsujin
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2020年2月2日、別府大分毎日マラソン(通称:別大マラソン)に参加させていただきました。別大は私にとって、特別な意味をもつ大会。
ランニングを始めた8年前から、この大会に出て完走することが「目標」であり「夢」でした。
前年にこの大会への出場資格(グロスタイムでのサブ3.5)を鳥取マラソンで取得でき、ようやくたどり着いた夢舞台。

しかし、夏から秋には足底筋膜炎の再発、今年1月にインフルエンザに罹患し万全とは言えない中の出走。厳しい関門が待構えるこの大会、果たして完走は出来たのか、夢は叶えることができたのか…。




1.別府大分毎日マラソンとは、どんな大会?

別府大分毎日マラソンは今年で69回目、伝統のある大会です。一般の市民ランナーが出場するには、陸連公認大会でグロス(号砲が鳴ってからゴールまでのタイム)でサブ3.5(3時間30分以内)を達成する資格が必要になります(エントリー終了時に完走証を提出します)。サブ3を達成していればクリック合戦をしなくてもエントリー可、サブ3不達成からサブ3.5迄はクリック合戦になります。

私の場合、昨年のベストが3:25:54(鳥取)なので、クリック合戦に参加し見事に勝利!第一関門通過、出走のお許しをいただきました。

コースは下の地図の通り。うみたまごをスタートし北上。10㌔で第1折返し、うみたまごに戻って20㌔。25㌔以降は大分市内に入り、35㌔手前で第2折返し。大分陸上競技場がゴールとなります。

別府大分毎日マラソンの関門は下のとおり。他の大会に比べて関門が多いし厳しい…。

10㌔ 52分(最後尾のランナーを2分間だけ配慮されている)
15㌔ 1時間16分(最後尾のランナーを1分間だけ配慮されている)
20㌔ 1時間40分(以降は上記の配慮タイムは無くなります)
25㌔ 2時間05分
30㌔ 2時間30分
35㌔ 2時間55分
40㌔ 3時間20分(これ以降は関門なし、歩いても記録は残ると思います)
平均ペースは5分/㌔以上で走らないと関門通過できません。私のレベルでは、トイレに立ち寄れば、とても危険な状態になってしまいます。
身体の仕上がりは前述のとおり、足底筋膜炎後遺症とインフルエンザ(これが心肺機能を低下させている)影響でヨロシクない…。ですので、戦略としては関門ギリギリ通過で完走すること、名付けて「低空飛行大作戦」。自己ベストを狙って撃沈など絶対やらないと誓ってました。
インフルエンザとマラソン、心肺機能はどうなる?

2.別府大分毎日マラソンの前日(2月1日)

2-1.個人ツアーの内容

私が計画したツアーの内容は以下のとおりでした。私の奥様もご一緒(応援参加)される事となったので、このような内容で配慮させていただきました。

8:10 大阪空港発 JAL2361

9:10 大分空港着

9:30 レンタカーを借りる(ネット予約済)

10:30 由布院 ※金鱗湖など散策

12:30 うみたまご(スタート地点)下見

14:00 友永パン屋 ※バターフランスは最高に美味しかった

14:30 ビーコンプラザ 事前受付と参戦メンバーと合流

16:30 レンタカー返却&ホテルチェックイン

2-2.ビーコンプラザにて事前受付

この大会は、前日受付が必要で、受付は午後1時から5時まで。朝早い飛行機だと時間を持て余すし、夕方到着する便だと渋滞など発生すると間に合わないことに…。早い便に乗って、事前にどう時間を過ごすか考えておく必要があります。

東京在住のメンバー(鹿ちゃん)と久々に再会でき、ガッチリ握手。長蛇の列に並び、記念撮影をしてもらいました。鹿ちゃん、いい番号ですね。わたしも「凄くいい(4591)」
鹿ちゃんの宿は別府駅付近、私の宿は大分駅付近(ちなみに奥様の宿は高城駅付近)とみんなバラバラ…。レンタカーで皆さんをお送りし、この日はこれでおしまい、明日の健闘を誓いあいました。



3.別府大分毎日マラソンの当日(2月2日)

私の宿泊したホテルの空調に不具合があり、寒さと緊張で浅い睡眠となりました。6:30に起床し、朝食をいただき、9:00~10:00まで大分駅発のシャトルバスに乗ってスタート地点「うみたまご」へ向かいます。

レースは12:00スタート、各地点の私の状況は以下のとおり。果たして関門は無事に通過できたのか…。

3-1.別府大分毎日マラソン、スタート直前

11:35~11:45にプレラインアップ(スタート地点の近くでナンバー順に整列すること)が始まります。つまり、すぐ隣の人は自分の公式記録と数秒違いということになります。親近感が湧きそうですが、(私も含め)皆さん緊張しているのか全く会話が聞こえてきません、他の大会では味わえない異様な雰囲気…。スタート時の気温は11℃くらい、でも日差しが強く、暑い…(暑さには弱いのです)。

3-2.別府大分毎日マラソン、スタート~10㌔地点

12:00、レースは始まりました。私がスタート地点を通過できたのは(グロスとネットの差)は1分16秒。5分/㌔で走っても2分配慮されているので、10㌔関門は問題ないだろうと気楽に走れました。しかも緩い下り坂、他のランナーとの会話も楽しみながら走ります。7㌔付近で予定どおり「サイクルチャージ(カフェイン入)」を摂り、テンションもあがります。
10㌔付近には応援参加の奥様が待っておられる予定。無事に第1折返しを通過して、10㌔関門を通過です。奥様の声援もいただき快調に走ります。関門ギリギリの低空飛行です。

10㌔グロスタイム 50分03秒(関門1分57秒前)3334位
※グロスタイムおよび順位は「応援navi」を参照しています

3-3.別府大分毎日マラソン、10㌔~15㌔地点

やはり暑い、第1折返しを過ぎてから南進するので真正面に太陽がきます。しかも緩い登り坂です。この地点付近で足底筋膜炎予防のために足裏に巻いているテーピングに違和感が出始めます…(テーピングしなけりゃ良かったかなぁ~と後悔)。脚攣り対策のため10㌔過ぎに「岩塩」を摂取。15㌔手前でBCAAを摂取しました。

15㌔グロスタイム 1時間14分11秒(関門1分49秒前)3284位(50人抜き)

3-4.別府大分毎日マラソン、15㌔~20㌔地点

15㌔の関門を無事通過、ホットしている間もなく、左足(テーピング側)のふくらはぎがピクピク状態…。「やばいよ、やばいよ」すぐに芍薬甘草湯を投入します。が、今回は効いてくれません。本来であればスピードを少し落として様子見なのですが、関門ギリギリの低空飛行作戦なのでこれ以上、スピードを落とせません。パニック状態の中、うみたまご(スタート地点)が見えてきました。

20㌔グロスタイム 1時間38分43秒(関門1分17秒前)3251位(33人抜き)

3-5.別府大分毎日マラソン、20㌔~25㌔地点

大きな痙攣を起こしていないのですが、左ふくらはぎのピクピク状態はおさまらず、やばい状態が続きます。20㌔過ぎで補食のMag-on(マグネシウム配合)、マグネシウムは痙攣に効果があると信じて摂取しました。この区間は、きれいなシーサイドコースですが、風景を楽しむ余裕は皆無でした。
25㌔手前で2回目のBCAAを投入予定だったのでポケットから取り出した瞬間、手がすべってしまい、結局BCAAの摂取ができませんでした。この先、体力が持つのか、不安が倍増しました。この間も、ほぼイーブンペースで低空飛行を続けます。

25㌔グロスタイム 2時間03分34秒(関門1分26秒前)3223位(28人抜き)



3-6.別府大分毎日マラソン、25㌔~30㌔地点

25㌔地点を通過してすぐに奥様の応援をいただきました(感謝!)。でも、まだふくらはぎの痙攣はおさまらず、攣っては治り、治っては攣っての繰り返し。ちょっと膝を高めに上げてストライドを伸ばす走法に変更して様子を見ます。これが奏功したのか、ふくらはぎのピクピクは小康状態になりました。27㌔付近で10名程度の集団に追いつき「このペースで引っ張ってもらえば大丈夫かなぁ」と思っていたらやや遅いペースだと分かり、集団から抜け出ることにしました。まさに集団心理にやられるところでした。

30㌔グロスタイム 2時間28分37秒(関門1分23秒前)3149位(74人抜き)

3-7.別府大分毎日マラソン、30㌔~35㌔地点

マラソンでこの区間がいちばんしんどい、いわゆる「30㌔の壁」です。私は粘りが身上なのであまり30㌔の壁を意識しないのですが、この区間では向かい風が強くなってきました。ランナーもまばらなので、風除けになる方が居ません。それに加えて河川を渡る橋があるため、このコース上、最も高低差が大きい区間になります。あきらかにペースダウンしているのを感じつつ、折り返しまで行けば追い風になるとポジティブに考えて走行。ちょっと予定より早いですが捕食「ここでジョミ」を投入します(今度は落とさなくてよかった…)。ちなみに順位がどんどん上がってますが、前半に突っ込みすぎたランナーが落ちてきているからです。まもなく第2折り返し…。

35㌔グロスタイム 2時間54分17秒(関門43秒前)3040位(109人抜き)

3-8.別府大分毎日マラソン、35㌔~40㌔地点

もうこの時点で、前半の少ない貯金も目減りしているのは分かっています。ここからが自分との勝負です。足の痙攣よりもしんどさが勝っているのか攣りはもう感じなくなっていました。心のどこかで「諦めたらそこで終わり、試合終了!」が繰り返されます。でもこの区間の1㌔のラップは5分以上かかっているところもあり、とても辛い状態です。
交差点を右に曲がってすぐに40㌔の関門が見えます。応援観戦の方から「あと20秒!ダッシュ!」という声が聞こえます。自然に身体が反応して全力で関門を駆け抜けます。40㌔地点で奥様の姿もあり「行け~!!」と絶叫。

40㌔グロスタイム 3時間19分43秒(関門17秒前)2969位(71人抜き)

3-9.別府大分毎日マラソン、40㌔~ゴール

さっきの関門が最後、もう、ここから歩いても完走になるようです。しかし、走り続けます。この区間が一番楽しかった(ランナーズハイ状態)区間です。沿道からの声援にも笑顔で、皆さんに「ありがとう!」と応えます。前を走っているランナーをどんどん追い越し、どこにこの力が残っているのか不思議なくらい。30~40㌔の辛さは何だったのだろうと思います。ラストのラップは4分台/㌔まであげて陸上競技場を半周します。まもなくゴール、「まだ別大を走っていたい」という気持ちと「早く休みたい」という気持ちが複雑に入り混じります。

グロスタイム 3時間30分57秒(ネットタイム3時間29分41秒)2927位(42人抜き)

4.別府大分毎日マラソン、まとめ

マラソンはまぐれやラッキーの無いスポーツだと思います。つまりレース前から既に結果は見えているということ。それを如何に100%の力を出し切れるかに尽きると思います。今回の私の場合、1月には入ってからのインフルエンザのため、心肺機能の低下は身にしみて感じてました。ですので、各関門の通過がギリギリになるのを承知の上、完走ペースを維持することに徹しました。

マラソンは想定外のことも起こります。15㌔付近からのふくらはぎの痙攣は予定外。本来はこの区間で多少の貯金を作りたかったところ。また25㌔でBCAA(クエン酸入り)で体力を回復させ後半に備えたいところを落下という痛恨のミス。もし関門に引っかかっていたら、悔やんでも悔やみきれないと思います。

何はともあれ、マラソン人生のひとつの目標をクリアでき「ホッと」しています。マラソンを始めてから、8年もかかった「夢舞台(別府大分)」を充分に堪能させていただきました。
次は余裕で関門を通過できるレベルに成長して、この大会に再チャレンジ。そして「サブ3を達成」したいと思っています。