フォーム改善で効率的に走る、ミズノ診断~ランニングを科学⑦

今回はマラソンのパフォーマンスの要素のひとつである「ランニングエコノミー」についてのお話です。

「ランニングエコノミー」とは、ランニング中に、いかに無駄なエネルギーを使わず、効率的に走ることができるのかということです。車で例えるならば「燃費」です。より少ない酸素の消費量でより速く走れれば、マラソンなどの長距離走の記録はよくなります。

ランニングエコノミーは様々な要因で決定されますが、WilliamsCavanaghの研究によると50%以上はバイオメカニクス的要因、つまり「ランニングフォーム」といわれています。ランニングフォームを改善することがランニングのパフォーマンスを手っ取り早く改善できると言えます。それでは、どうやってフォームを改善するかというと、

  • ①ランニング動作の分解
  • ②基礎となる筋力トレーニング

①のランニング動作の分析には、ランニングフォームをビデオ撮影してもらい、自分のフォームを確認することから始まります。意外に自分のランニングフォームを知らないひとが多く、ビデオ撮影するとこんなフォームで走っていたのかと驚愕する方もあります。そしてそのフォームから弱点を見つけ、その方に合わせた筋トレが必要になるということです(当サークルでは希望者のみですが、ランニングフォームのビデオ撮影会をやっています)。

私は2013年にミズノさんでランニングフォームチェック(ミズノランニングフォーム診断システムF.O.R.M.)をしていただき、フォームの弱点とその弱点を補強する筋トレ方法(中殿筋の筋トレ方法)を教えていただきました。当時はサブ4を達成できていなかったのですが、このトレーニングのお陰で、翌年のレースでサブ4を達成しています。

ミズノランニングフォーム診断システムF.O.R.M.」ではグループトレーニングコースもあるようなので、ランニング仲間と一緒にフォームをチェックして弱点を克服されるのもありかなと思います。