今回も前回に引き続きマラソンのパフォーマンスの要素のひとつである「ランニングエコノミー」についてのお話です。
体重とマラソンのタイムとの関係については、福岡大の田中教授の説、1kg=3分説が日本では定説となっています。体重1kgの増減でフルマラソンのタイムが3分増減すると言うものです。
その理屈は、例えば65㎏の物体を42.195㌔移動させるには、2,743kclが必要。仮にフルマラソンを「3時間30分」で走るとなると、2,743kclを3時間30分で生産できる性能の筋肉を持っているという事ですよね。
では、筋肉量を減らさずに体脂肪だけ1㎏落とすと、64㎏の物体を42.195㌔移動させる為のカロリーは2,700kcl。3時間30分で2,700kclを発生させるには、3時間30分×2,700kcl÷2,743kcl=3時間26分42秒となり、3分18秒の短縮という結果になります。
同様に私の場合、2017年の体重が52㎏、2018年の体重が50㎏。体重差は2㎏なので理論的には6分短縮されるはず。2017年のベストが3時間41分、2018年冬のベストが3時間34分となっています(その差は7分)。ほぼ体重差だけでタイムが6分短縮され、1年かけて走力があがったのは、たったの1分ということになりますね。極論ですが、走力が上がらなくても体重を減らせばタイムは短縮できるということですかね。
ところで、青学の神野大地さん(山の神)は身長が私と同じくらいで体重は43キロだったそうです(箱根駅伝当時)。私の体重がもし43キロになれば、理論的には21分短縮できるので…「3時間04分」になるぞ!!!!!
念願のサブ3が見えてきました(笑)。
「ランニングエコノミー」についてのお話は今回でおしまい。次回以降はマラソン大会への調整方法などについて投稿したいと思っています。乞うご期待!